2024年3月28日木曜日

肉食礼賛

 人体の構造は不可思議で、大勢の科学者がその秘密を解き明かすべく努力されているが、なかなか思うようにいかないのが実態だろう。数日前NHKの番組「ヒューマニエンス」が<記憶>を取り上げたので興味深く観た。そして思ったことは「人の記憶は当てにならないこと」。昔から普通の人より記憶力が弱いと思っているが、普通の人でも記憶は思い出すたびに強くなることもあるようだが、一般には思い出すたびに新しい情報が加わったりして変化してしまう場合が多いようだ。

最近よく見かける光景の一つに、飯屋で美味そうな料理をスマホに収める娘さんたちの姿がある。写真や映像は2次元の形や色はかなり正確に取り込み情報として残すことが出来る。しかしその料理が醸し出す薫りや温度はたまた食感などに由来した感動を残すことは不可能。要するに個人的な刺激は日を追って薄れても仕方ないだろう。物忘れが激しい小生なんぞは一昨日の昼食った食事でさえ思い出すのが容易でない。

最近は高校同期生のの訃報が多く、同期会幹事の友人がメールで知らせてくれる。一昔前であれば誰のことかすぐに思い至っただろうが、最近は容易には思い出せない。山を歩いて得た感動なんかも今や何処へ行ったらやらだし、昔覚えた英語の単語が思い出せなくても気にする必要は無さそうだ。別に悪気があって忘れるわけではないだろうが、テレビで、忘れると言うことが意外に大切らしいと知って少し安心。

マスコミでは博覧強記の代表格、池上彰氏や林修氏は記憶保存に関してどんな努力をしているのだろう?なんてつまらぬことを考えたりしてだ。記憶は海馬だけでなくて脳内の異なる場所に保存されてるとのこと。脳みそと言うくらいだから、脳神経を含め記憶を保存してるのは何れもタンパク質。精々肉食や豆食を大切にしようと思ったりした次第。何となく冗談ぽくてゴメン。笑




2024年3月27日水曜日

先祖のこと

 5年ほど前だったと思うが、高校の同期会が長野県蓼科山麓で開かれ、ゴルフに参加しない友人と二人で、夜の宴会だけ参加した時だったと思う。その際友人に誘われ尖遺跡を見学した。特に古代史に興味があった訳でもないので詳しくは覚えていない。急にこんなことを思い出したのは、最近そんな時代より少し近代に近くなった時代の情報で少し気になったことがあったからだ。番組名も記憶にないNHKのテレビを観てた時である。いきなり「倭の五王」と言う言葉が飛び出しきた。

大和奈良時代より前になるようだが、日本は韓半島と大分深い関わりがあって、文字の他に製鉄技術も導入されて、戦争なんかもしていたとのこと。小生にすれば当に神話の時代だから俄には信じ難いものもあるが、中国の「宋書倭国伝」にはっきりと名前が特定されている。倭の国王は「讃」「珍」「済」「興」「武」の5名。「在位期間は少し曖昧でも年代は400年代と特定。

「讃」は奈良地方に古墳が残る仁徳天皇、反正天皇、履中天皇のいずれかなどと妙に真実味があることを知らされた。昔から有名な「魏志倭人伝」に出てくる「卑弥呼」は180年代のことようなので、それと比較すれば大分新しい情報だ。

小生奈良市で誕生してるので、奈良に少し興味があっても、奈良時代については何も知らないに等しい。知ってることは聖徳太子の名前や東大寺の大仏さん程度だ。天皇の名前は平安時代以降にならないと知らなかったのに、急に奈良時代前の名前が出てきたので驚いた次第。生まれたのは皇紀2600年なんて言葉は子供時代から知ってるが、意味を考えたこともなかった。

しかし今更ながらではあるが、日本の皇室は本当に2684年の歴史が存在して、現天皇が第126代に当たるこの事実。おそらく現存する世界最古の血統に違いあるまい。血統がどう引き継がれたかを、今回の倭の五王のように学者が調べて解説してくれることは意味がある。しかし学識に乏しい素人が男系男子万世一系だとか、北朝とか南朝とか、取り沙汰するから将来問題でややこしくなる。いくら偉いと言ってもたかが公僕の政治家や無学者のマスコミが大騒ぎすることは無用。もっと素直に受け止めれば良いではないか。

2024年3月26日火曜日

知らぬが佛

 最近テレビを観る機会が減ってるし、新聞は前から取っていない。ネットで出だしを見てるだけなので、世間の耳目が何処に集中してるか分かり難くなっている。今から取り上げる3日ほど前にロシア(モスクワ)のコンサートホールで起きた無差別殺人事件。詳細は知らぬが、死亡者が140人に上っているそうだ。襲撃犯は4人とされているようだが、共犯者が同数近くいて全員逮捕されているとのこと。

しかも犯行声明がイラク戦争当時有名になったIS(イスラミックステート)から出されたこともびっくりだ。当時は日本人ジャーナリストが誘拐され、政府が身代金要求に応じなかったので、人質になった二人はテレビカメラの前で惨殺されてしまった。記憶されてる人も多いだろう。何年前になるか調べると次の記事が見つかった「中東の過激派「イスラム国」とみられるグループに拘束されたフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)が、同じく拘束された知人の湯川遥菜さん(42)を捜すため、イスラム国支配地域に行くと周囲に話していたことが分かった。」2015年1月22日の記事だ。

その後イラク戦争も終わって、ISはこの世から消えたかと思いきや、10年経った現在でも中東では相変わらず活発に活動してるらしい。中東の概念がまた小生には分かり難く、少なくとも先日のモスクワ事件を起こした連中は、ロシアの衛星国(旧ソ連邦)タジキスタン人とのこと。勿論タジキスタンなんて国が何処にあるかも知らない。暇なので地図帳を本棚から引き出し調べてやっと分かった。まあるい地球にはいろいろな国があるものだ。そこにどんな暮らしがあるかなんて小生が知るはずもない。

タジキスタンがどんな田舎か知れぬが、調べ始めると切りが無いので、逮捕したロシア側に移ろう。こちらも相当野蛮でありそうなのは何となく分かりかけているが、逮捕者をいきなり裁判所らしき場所で公開してくれた。日本の検察や拘置所も逮捕者を非人間的に扱うことでは定評があるが、今日のテレビを観れば日本の関係者は安心するだろう。引きずり出されてガラス戸越しにテレビに晒された逮捕者4人は拷問の跡が生々しく、一人は失神状態、一人は片耳を切り落とされて分厚く当て物が張られている。

勝手に想像すれば、彼等は一刻も早く殺してほしいだろう。こちらも報道を知ってびっくり仰天だが、欧米各国は何れも、かなり前からISへの警戒感を強化しているそうだ。

2024年3月25日月曜日

健康管理

 今年の大相撲春場所は観る機会が少なかったが、途中から平幕の尊富士が頑張っていることは知っていた。これまで聞いたことがなかったことは当然で、今場所初入幕で、初入幕力士の優勝は何でも110年ぶりらしい。四股名の読み方が<たけのふじ>というのも珍しい。ただ名門日大相撲部の出身とのこと、兎も角将来を期待しよう。11勝4敗で活躍した前頭5枚目の大の里は未だ丁髷が結えないほど若い。若手の活躍は将来への期待が高まり、明るい面もあるが、勝って当たり前の強い力士が少なくなるのも考えものかもしれぬ。

閑話休題:大阪の小林製薬が発売した健康食品「紅麹〇〇」に健康障害が発生したとのこと。紅麹というものを始めて聞いたが、他のメーカーにも販売されていて影響は大きいようだ。山に行くときはいつも健康飲料のポカリスエットを買っていったものだが、甘酸っぱい味が良いだけで、特に元気になる筈はない。所謂鰯の頭と同じ気分だけの問題だろう。健康食品もオマジナイのつもりでたまに食するのは良いだろうが、常用して逆に障害が起きたのでは洒落にならない。

しかしある程度の年齢なれば誰しも健康が気になるのは当たり前。しかし消化器系であれ、循環器系だとか、筋肉や神経系、最近では認知症予防のための健康食品なんてものまで宣伝されるが、そんなことで健康が戻ることはないだろう。やはり気になったら一度医師と相談してからにすべきだ。医師が処方すれば薬は保険適用で安く買える。「今注文すれば5割引」或いは「お試しセットが千円」なんてのも結局は高く付くだけになりかねない。

健康は規則正しい生活時間の管理、3度の食事の管理、適度な運動と十分な睡眠に限ると思って80歳の坂を越してきた。何処まで行けるか知らぬが、これを続けるしか無いだろう。偉そうに書いてもここ数日鼻水と咳が止まらない。次女が言うには「花粉じゃないか」とのこと。今まで花粉被害は無かったつもりだが、熱は無いのでそうであってほしいと思っている。後数日様子を見て、治まらなかったら医者に行くつもり。

2024年3月24日日曜日

住めば都

 何となく騒然として落ち着かない世の中、身辺では歳のせいもあろうが、訃報とか不祝儀とかパットしない出来事が続く。いちいち数え立てれば不満が募るばかりだが、不景気で縁遠い話はできるだけ触らずに行動範囲を狭めて考えてみた。すると日本、特に東京は住めば都で、結構住み良いようにも見えてくる。何ゆえこんな事を書き出したかだが、尾籠な話になって恐縮ながら、昨日赤坂を散歩している途中にTBS(東京放送)が所有する大きなビルの公衆トイレで用を足したものだ。

料理が安くて美味かったから少し食いすぎたかもしれぬ。それは兎も角、このトイレが珍しく尻を洗うシャワーがついていなかった。TBSもつまらぬところでケチったものだ。少なくとも小生の行動範囲の中でこの装置が無いのは列車の中か、余程山奥くらいのものだろう。子供の頃は毎朝尻を拭う新聞紙を切ることを仕事にしてたし、山では野糞も平気だから別に腹は立たないが、都内では安手のファミレスでもシャワートイレが標準だろう。一昔前には中国からの観光客がこのトイレを土産に持ち帰ったなんて話も聞いたような気がする。

外国旅行の経験が少ないので的を射てるかどうかはっきりしないが、都内の公衆トイレが綺麗なことは世界に冠たるものだろう。アメリカあたりでは身長160センチ強の小生には先ずサイズが合わず苦労するし、大の用を足してる時、膝から下がっ丸見えなんてのも余り頂けない。ウクライナではプーチンロシア大統領の顔を印刷したトイレットペーパーが売られてると報道で聞いた記憶があるが、下らぬこと思いつくものだ。兎に角トイレットペーパーに糞の存在を確認したのは久しぶりだった。

戦争をしてるから地下での共同生活は已むを得ない国を思えば、日本の不便なんか無いと同じ、天国みたいもの。戦争せずに80年近く、物価が高いなんて文句を言わず、金があっても買う品物が無い国を思えば良い。政府はアホでも、アホ故に外国が攻める気にもならないと思ってくれればそれで結構じゃないか。

2024年3月23日土曜日

春未だ遠し

 日本銀行が長年続いた政策金利を引き上げたことで、後期高齢者への年金額が増えることもなければ、上がり続けている生活費が下がることもないだろう。しかし世の中には変化に敏感な人が多いようで、日経平均株価はバブル時代の最高値をあっさり更新している。この動きを主導しているのは勿論外資だろうが、動きに乗る日本人も少なくないだろう。何れにしても年金暮らしの年寄には関係がないが、社会の閉塞感が変わるかもしれぬので期待したい。

経済学者の中には失われた30年が40年へと続くと言う人もいるようだが、少なくとも大手企業は数十年ぶりの賃金引き上げに踏み切るとのこと。結構なことだが、我が現役時代と異なり、労働者の構成が正規非正規に大きく割れてる現在だ。格差が拡大することは避けられないのだろう。幸い現役時代に辛うじて年金保険料を払い続けることができたし、同額を払い込んでくれた経営者にも感謝している。お陰でこれから先、死ぬまで生活費の苦労をするような格差の下部に属さずに済みそうだ。

有り難いことに間違いないが、その下部に属してしまっている人も大勢いるだろう。若い人は努力次第で何とかなるかもしれぬが、高齢者で年金受給ができない人も少なくないだろう。毎日のように見かける建設現場で外国人と一緒に働く高齢者、或いはガードマン。現場が無い今日のような休日、何処でどのように過ごすのだろう?家族の事や過去の事を聞けても始まらない。聞けたところで何一つ手助けはできない。これが社会の現実なんだろう。

2024年3月22日金曜日

赤坂の変貌

昨日に比べると、風が少し弱まってきた感じがあって少し春の兆しがある。そこで少し趣向を変えて先ずダウンジャケットを脱いで、背広のジャケットだけで外出してみた。流石に少し風通しが良すぎて寒かったが、歩くコースも大幅に変更して昔懐かしい赤坂方面に昼飯を求め彷徨った。サラリーマン生活を送った四つの会社は何れも影も形も無いが、それ以上に街並みの変貌が凄まじい。営団地下鉄「赤坂見附」が大きく変化したことは承知していたが、正面にあった東急ホテルも取り壊しが始まってるようで、全面覆いが掛けられていた。

TBS(東京放送)だけは未だに赤坂に本社を置いているが、放送局か不動産業か得体が分からないとも言えるだろう。昔は赤坂と言えば政治家が暮夜密かに会合を持つとされた三業地として有名だったが、高級料亭は殆ど消えたと言っても過言でない。大手の代表「中川」と田中角栄氏ご愛用の「千代新」はとっくの昔に廃業してパチンコ屋ななったりしてる。一つ「口悦」だけは場所を変えて営業してるようだが、肝心の芸者がどうなのかな?流石と思うのは食い物屋が多いこと。中には安くて美味い店もありそうだ。

現役時代は赤坂にあったのは営団地下鉄赤坂見附駅だけで丸の内線と渋谷線だけの駅だったが、永田町駅と繋がったことで、有楽町線や田園都市線が乗り入れることになって大きく変わった。更にだいぶ前になるが、に千代田線赤坂駅が完成、東は茨城、埼玉。西は神奈川県の中央林間からストレートに乗り込めるので、人の流れは大きくなってる筈だ。今日は昼間の散歩なので、歓楽街の日中の侘しさが漂い、サラリーマンらしき人物はあまり見かけなかった。しかし、朝夕にはTBSや広告会社の社員たちも行き交うことだろう。