2017年5月2日火曜日

政策決定プロセス

アメリカの会計年度は暦年に同じと聞くので国家予算もそうなっていると思う。外国のことなんかどうでもいいと言えばそれまでだが、大統領は就任100日以内に国家予算を確定しなければいけない決まりらしい。その100日は先月28日だったらしいが、与党共和党内に抵抗勢力が多く、アメリカは2017年の国家予算が不成立となり、目下1週間の暫定予算で国家が運営されているようだ。

国家予算の裏付けが無い割にはトランプ大統領は元気そうだ。誰も不思議に思わないのだろうか?芸能人でもあるまいに、普段どんな政策決定をしているか分からないが、遠い日本の報道に頻繁に登場する。その報道で分かることは、彼が軍隊を地球規模で大胆に動かしていることである。軍隊を動かせば当然ながら莫大な費用が掛かるだろうが、アメリカの軍事費にはそれをカバーしうる余裕があるようだ。

ただ韓国に北朝鮮への対策の一環として、ミサイル迎撃用ミサイル「サード」を中国などの反対を押し切って持ち込んだ。この費用が約1千億円とのこと。韓国は大統領不在ながら官僚がしっかりしているのか、「貴方が勝手に持ち込んだのだから、アメリカさんで負担してください。」と言っている。トランプ氏も一旦は「尤もだ」と言いかけたようだが、「貴国防衛のためだから、貴国で負担すべきだ。」と押し返したか、押し返さざるを得なかったのか、いずれにしても未決着とのことだ。

比較して日本である。アメリカ海軍の作戦行動に傭兵よろしく憲法違反までして随伴行動をし始めたのはご承知の通り。そのことは措くとしても、嘗てイラク戦争の時に国会でも大騒ぎして決めたインド洋での燃料補給、これと全く同じ燃料補給もするようである。法律的には何ら瑕疵も無く、全て辻褄が合うのだろうが、韓国のアメリカに対する態度と比較して考えると首を傾げたくなる。

兎に角アメリカも日本も国民を舐めて掛かることでは軌を一にしている。政策決定過程は不思議なことだらけだが「為政者は気楽な稼業ときたもんだ」かね。

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