2017年3月3日金曜日

道義道徳

教育勅語であれ五箇条のご誓文であれ、書かれている内容の全てが悪いわけではない。幼稚園児に丸暗記させて悪いのは何か、教える側にその自覚がないことが最悪だ。外国の例は知らぬが、我が国では昔から伝わる宗教(主に仏教)の関係もあるだろうが、どこの家庭でも教育機関でも幼児しつけから始まり、子供への道徳教育が盛んにおこなわれた。

他人に迷惑をかけたらすぐ謝る。迷惑をかけたかどうか確認しないで謝るのが習慣になっている人も多いだろう。「お前には未だ謝ってもらっていない。」とクレームが付きそうなので、我が身のことは措かせて頂く。外国事情通に言わせると、どちらが悪いかを決めるのは裁判になることも多いので簡単に謝ってはいけないとのこと。今読みかけの本に依れば、確かに日本の道徳観念には世界標準で見ると多分にローカルな観念のものもあると書いてある。しかし道徳を重んじることは誇るべきことでもあろう。

関連して思うのは今日マスコミも一斉に報じたこと。国会で問題になって世情を騒がせている大阪豊中の森友学園問題で、総理は夫婦揃ってまるで被害者のような印象操作をしているとの報道。見苦しく思うかどうかは別にしても、迷惑をかけている人がまるでいないがごとく平然としている神経について疑問を持たざるを得ない。日本流の考えれば、森友学園の不正には全く関与していないと確信していても、名誉校長辞任に際してごめんさいと言っても言わなくてもいいが「児童や父兄の皆様にご迷惑をかけてしまった。」くらいの発言があって然るべきだと思う。

これを口にすることが不正への関与には当たらないと思うのだが、そう簡単には済まぬのだろうか?道徳教育に熱心だった学園で起きた事件だけに違和感が大きい。それとも流石国際感覚があると見てあげるべきかだが、総理の外交センスからすると国際感覚にも大分疑問符がついてしまう。

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