2016年9月21日水曜日

ムダ遣い

やっと日本の核燃サイクルについて見直しが始まりそうだ。「もんじゅ」の廃炉が決まれば、霞が関の文科省からの福井県の敦賀市まで相当数に及ぶ失職者も出ることになるだろう。1967年以来半世紀近くに及ぶ期間につぎ込まれた税金は1兆円とも2兆円とも言われてはっきりしない。毎年1万人が500万円ずつ恩恵に与っても、要する費用は1000億円。単位が兆円ともなると桁が多すぎてピンとこないが、どぶに捨てることになる金額は莫大である。

似たような話はミサイル防衛システムにもある。これはそんなに長期の話ではない。北朝鮮の挑発で日本のミサイル防衛システムが機能しないことが明らかになったばかりだが、ここにも防衛予算の壮大な無駄遣いがある。2004年以降毎年のように1千億単位の予算が投じられているので、これも明らかに兆円単位に達し、しかもこちらは未だ懲りずに増えていくようだ。どこかの時点で例えこれが見直され廃止になっても自衛隊員が失職する心配はない。隊員は高級な玩具を与えられたがごとく、嬉々として弄って楽しんでいることだろう。

国であれ地方自治体であれ、ムダ遣いを数え始めるときりが無くなりそうだ。予算を獲得して使ってしまえばこっちのもの。お役人様の世界には、元が税金で人様のお金なんて意識は最初から無い。使い道を誤ったからとて、責任を取ったり取らされる概念も殆ど無いらしい。ムダ遣いを出来る間は気分が良いのだろう、だから高学歴の若い人たちが公務員を目指す気持ちは分からないでもない。でも都庁の元高級官僚の言い訳会見を見たりして、それでもそこを目指すか?もっと大きな夢を持ってくれ。

子供の頃に親から厳しく戒められた「ムダ遣い」。あまり守ってこなかったので忸怩たる思いもあるが、流石に最近は親の言葉が身に染みる。特に引っ越しに当たってである。これからは無駄遣いをしないように、もっともっと気を付けようと思うこの頃である。

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