2016年8月11日木曜日

公務と夏休み

カレンダーで見てもおかしなところに祝日が設定されている。子供や学生は夏休みの最中、お盆前に休日を1日サービスしたつもりだろうが、実にくだらない。勤め人はお盆前後に休日のあるなしに関わらず、数日は夏の休暇を取るとしたもので、企業もそれは意識している筈だ。海の日があるから山の日だそうだが、次は川の日でも作るのか。国民生活への影響は何が考えられるのか、何も思い当たらない。こういった馬鹿げたことも政治家が思いつくらしい。

政治家の親玉は別荘で悠々と夏休みを楽しんでいるらしいが、これもちと解せない。少なくと天皇陛下は昨日、どこかの国の大使の信任状捧呈式に臨まれていた。陛下にとっては国事行為として義務化された行事だろうが、傍に突っ立ているべきは総理でなくては思うが、勝手気のままでいいらしい。代役を務めていたのは公明党の国交大臣である。常識的に考えて、外国の大使に対する礼も欠くだろうし、第一陛下に対して失礼の極みではないか。

憲法に忠実でありたいとする天皇陛下に対し、憲法を軽んじ改憲を目論む総理の精神的なギャップは恐ろしいものがある。目前に繰り広げられた現象は、口先では陛下の公務の軽減を言いながら、一方でゴルフに興ずる総理である。成る程総理には、陛下が国事行為をされる場合には必ず傍に控えるとの義務はないのだろう。多分創価学会員である閣僚の一人に代役を務めさせるになんか文句があるか、との気持ちを意識して強調しているのかもしれぬ。

安倍晋三氏を右翼と称する人の気が知れない。総理は平和日本の象徴としての天皇を認めず、元首になったら認めようとしているようだ。これは天皇の地位を傀儡として弄ぶことに他ならない。千年以上続く天皇家の血筋を尊ぶことを第一義におく昔気質の右翼からすれば、総理の考えは許せないだろう。選挙の勝ち戦に傲り、勝手気ままをどこまで続けるつもりが知らぬが、余り国民を舐めているとどこかで強烈なしっぺ返しが起きると信じたい。

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