2016年8月1日月曜日

すい臓癌

何が何でも長生きすればいいと言うものではないとも思うが、昨今の平均寿命からすると61歳で亡くなるのはいかにも早すぎる。九重親方の元横綱千代の富士が、夏場所の途中から東京に帰って入院していたとは知らなかったので、昨日夕方テレビのニュース速報が流れた時は本当にびっくりした。これほど医療が進歩しても、すい臓癌だけは未だ克服されていないようだ。40歳前後に広告屋の営業と言う職業柄もあって、酒を相当飲んでいた時代がある。

しかも悪いことに44歳から大阪で単身生活になってしまい、飲酒に拍車がかかってしまった。そんな時のある日、腹から背中にかけて激痛に襲われ急性膵炎との診断で1週間か10日ほど入院してしまった。当然癌を疑われて検査も苦しかったが、癌の兆候は発見されず、取り敢えず最初の診たて通り急性膵炎と言うことで収まった。退院して挨拶に行った先の薬屋の社長の言葉が忘れられない。「あんた未だ40歳代だろ、癌だったら心配しなくても3か月以内に死ぬよ。」

昔からよく聞いたのは臓器の場所が診察しにくい場所にあることと、臓器の復元力が無いので、手術をしても体力の回復が難しいことだった。九重親方の報道を聞いている限り、すい臓癌治療法は30年ほど前から余り進歩が無いようにも聞こえる。たまたま当時入院検査をしたおかげで、その後の生活態度を随分改めた。結局生活態度を根本的に変えるには職業を変えるしかないと思い定めて、会社まで辞めてしまった。その結果かどうか分からないが、あと5年生き延びれば平均寿命に達することが出来そうだ。

あの大阪時代、亡くなった九重親方が大関から横綱に昇進する頃のことである。先に書いた薬屋さんが、大関の「千代の富士」に着目してコマーシャルタレントに起用したいとのこと。何故か理由は今でも知らないが、当時のマネージャーは銀座にあった出版社の広告担当役員が勤めに当たっていた。更にその先には日本相撲協会が控えているので、交渉にはいろんな思い出もある。でも結局は大関の快諾も得て起用にこぎつけたことを懐かしく思い出す。

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