2024年4月27日土曜日

国家ビジョン

 年中連休の小生には無関係だが、初夏の大型連休が始まった。しかし今年の連休は何処かおかしい。例年であれば両隣の車庫から車が消えて、ご家族で別荘に行かれるのが常だったが、今年は西隣のお宅の車庫に自家用車が鎮座した侭だ。東隣のご家族は中学生のお孫さんを含めて多分河口湖の別荘だと思うが、西隣はご夫妻だけなので、休日の谷間はそんなに気にならないだろうと勝手不思議に思っている。

それでも国内の幹線道路は例年並みの混雑が始まってはいるとテレビは言うが、本当に例年並だろうか。もちろん海外旅行客は相当減っているようだ。当たり前だのクラッカーだが、急激な円安で、暮れのボーナスと4月からのベースアップ程度では、お父さんも子供の前でそう簡単には「それじゃハワイまで」と見えを切るには相当の勇気が必要だろう。日本はG7即ち「先進7ヵ国首脳会議」の一角に席を持つ先進国の筈が、いつの間にやら先進国から滑り落ちてしまいそうな気配だ。

こちらは昔から貧乏だから国が貧乏になっても関係ないが、日本の将来を思うとなんとなく暗い気分だ。肝心の政府の皆さんは暗い気持ちにならないのだろうか?もっとしゃかりきに脱出方法を考えてもらいたいが、政策の手詰まり感ばかり伝わり、閃きめいた話はまるきり聞こえてこない。愚考を書いておこう。G7からの脱落大いに結構だ。現在はアメリカに何もかも命令される委任統治領的状況だが、世界中がアメリカの属国と認めるならそれも仕方ないとしよう。

苟も世界的にも珍しい2000年近い歴史を持つ主権国家ではないか。たとえ10年、20年先でも良い。現状を見つめ直して、国民が日本の独立と歴史をさらに延長する気になるためには何をすべきか?を考える人間が政治家に求められている気がしてならぬ。世界各地に紛争が起こり荒れた状態の中、生き残るために必要な外交は何か?アメリカの走り使いもしなければならぬから、鎖国は出来ない。独自の考えで出来る選択肢の一つは子どもたちの教育ぐらいかもしれぬ。

ちょうど良い機会かもしれぬが、コンピュータ技術が進み、国家レベルを凌ぐ人工知能が出現している。国家間のイデオロギー対立より深刻或いは有益かもしれぬ。数学と哲学、双方を十分理解して国家ビジョンを明確に描ける政治家が出現することを願うばかりだ。

2024年4月26日金曜日

期待薄

 何度も書いているが、小生は経済学とか経済政策とは何であるかを知らない。無学無知蒙昧の徒であることを先ず断っておく。しかし報道に依って、今年は株価日経平均とやらが史上最高の4万円に乗せたこと、為替関係でドルとの交換価値が急速に下がり、昨夜には1米ドルが155円以下にまで下がったことは知っている。これに依って昨年の連休時に比べると、海外旅行の料金が大幅に値上がりして不自由になるだろうとのこと。

サンデー毎日の身分なので、連休中とは無関係だから海外はおろか国内旅行もするつもりはないが、働き盛りの家族にとっては少し痛手に違いない。まだ現役スキーヤーの友人が言うには「スキー場の宿泊や食堂の料金まで外国客基準で値上がりしているので、困ったものだ。」前年度末期には、連合など組合関係のお偉方まで「サラリーマン諸氏の給料が5%上げる事ができた。」とやや胸を張り気味だったが、ハワイ行き旅行代金が昨年度の連休には10万円だったのに今年は30万円では洒落にならないだろう。

鈴木善幸氏の息子さんの鈴木財務大臣が「為替の動向は注意深く監視して、必要があれば適時適切な対応策を取る。」と仰ったが、少なくとも連休中の旅行には間に合いそうにない。お気の毒なことだ。日経平均4万円突破で、証券会社か株の取引所か忘れたが、くす玉を割ってまで大燥ぎしていたニュースはつい最近のように記憶するが、今週は何やら暗い雰囲気の報道が多い気がする。昨日飯屋でタダ読みした週刊文春の最新号には膵臓がんで死にそうな(実際は膵臓がんではなかったらしい)顔の森永卓郎氏が「近い将来株価は3千円まで値下がりするから、貧乏暮らしを覚悟すべき。」と書いていた。

余命半年の宣告を受ければ、誰でも好き勝手なことを言えるものだと思いながら斜め読みしたが、どう見ても3万円でなく3千円と書いてあった。兎も角、鈴木大臣や日銀の偉いさんには申し訳ないが、国内の法律などの手段だけでは円安の傾向に対抗する手段は見つけられそうにないような感じも受ける。森永氏は年間300万円で生きる方法を発見したと自慢してるが、金持ちのくせに貧乏暮らしを自慢するなんて、罪なことだ。しかし、世の中がどう変化するかは分からない。過度の期待はしないことにするつもりだ。

2024年4月25日木曜日

三日坊主

 月曜日のブログで、肥満対策の為1日2食への生活変更を宣言したばかり。しかし、昨日まで2食生活を3日行ってみたが、食事が不規則になるばかりでなく、身体への影響も捗々しくない。真にお恥ずかしい限りだが、今日から3食に戻すことにする。月曜日ブログを読んだ少し年下の友人が「医学的にも良くないようです」と態々メールで忠告をくれたが、そのとおりだと再認識した。特に昨日は、終日雨模様で傘をさしながらの日中徘徊になったが、足元がふらついて危険さえ感じてしまった。

年寄りの思いつきなんて碌なことにならない。少し話題を替えてまた政治について触れたい。昨日も書いたばかりだが、昨夜読んだ「月刊文藝春秋5月号」の記事でなるほどと同感した記述がある。保阪正康氏の<日本の地下水脈>に書かれたものだ。記事自体は石橋湛山氏を中心とした明治17年生れの政治家の話題であるが、冒頭で現代日本の状況を次のように書いている。「~倫理の底が抜けたようなこの惨状を見るとき、国民感情はもはや政治不信というようなありきたりの言葉で表現されるべきでなく、芯まで腐った政治構造への怒りでなければならないと強く思う。」

保阪氏の筆力の見事さには心から敬意を評したい。同時に思ったのが俚諺が言う「魚は頭から腐る」だ。組織も同じことだろう。

2024年4月24日水曜日

国会審議

 連日の政治報道は専ら自民党政治資金パーティーで集められたお金の問題、未だに集められたお金が裏金(闇のお金だから課税対象にもならぬし、政治資金として収支報告の対象にもならない)が多くの自民党議員にパーティー主催者側から長い年月にわたりこっそり渡されていた問題が取り沙汰されている。このスキャンダルが国会で数ヶ月以上続き、マスコミも聞くだけでも恥ずかしいこのスキャンダルを年度をまたいで延々と報じ続けている。

理由は簡単、余りに長く深い問題故に汚染された自民党員の殆どが関与してるので、誰一人自らの責任を明確にできないのだろう。最高責任者の首相や長老議員の元首相森氏あたりが辞職しても代わりが見つからないのだから仕方あるまい。昨夜BSフジ20:00の「プライムニュース」を観ていてつくづく思った。自民党を代表して出演していた牧原秀樹氏なる議員、東大からアメリカのジョージタウン大学卒業して弁護士資格迄お持ちで、経産省出身だから絵に描いたような秀才だろう。この当選5回の先生が何やら懸命に説明されていた<政治資金法改正>を巡るご説明。

聞いていながら、この人の住む世界は小生が住む世界とは全く異なる単純な世界だ、としか思えなかった。要するにこの問題の根本は法律が現実に即していないから法律を変えれば事が足りるとお考えなのだ。巷間よく言われうように、泥棒に取り締まる法律を作らせる意味が分かる気がした。悪人を取り締まる法律なら、悪と断じている野党側が作らねば意味が無い。マスコミはその辺が全く分かっていないのでマスコミの責任も大きい。

本論から外れたテーマになってしまった。本論は22日の衆議院予算委委員会、共産党志位和夫氏の質問と岸田首相の対応。マスコミは殆ど取り上げていないが、日本の安全保障政策なるものが如何に砂上の楼閣であるかがよく分かった。首相は前週の長いアメリカ旅行で大歓待を受けて帰国したばかり。その結果日本に持ち帰ったお土産について議会の公式の場で発言が皆無だ。志位氏はそれを厳しく追求するが、首相は「日本がアメリカ軍と一緒に戦うことはありえない。」と強弁。詭弁ここに極まった感じだ。

詳しく書けないのが残念だが、「JADC2」なる単語を検索してみてほしい。

2024年4月23日火曜日

偏差値と迷信

 世の中に分からないこと理解できないことが多々ある。分かっている人から見ればこちらが随分理解力不足、或いは馬鹿かとも思うだろうが、思われても仕方がない。例えば随分昔から世間で通用している<偏差値>もその1例。理解する気が無いのか能力が無いのかは別として、未だに理解できていない。我々の高校時代にはそれは無かった。自分の学力ランクは試験の度に教員室の前の廊下に張り出される科目毎の順位表。但し、これは約420人いた同期生の上位50番目くらい迄だったように思う。小生も1回か2回くらい英語で名前があったような気がするが、他の科目では全く出たことがない。

現在は偏差値なるもので、学校内なんて小さな世界でなくて、全国の同学年生対象で大凡のランク付けが可能らしい。便利と言えば便利らしいが、少し釈然としない意味もある。と言うのは、試験なんて水物、一発勝負なんてことも起こり得ると思っているからだ。試験の前日読んだ虎の巻に書いてあった問題が出た、なんて経験は小生以外にも多々あるのではないだろうか?小生には少なくとも大きな経験がある。しかも大学受験の時だ。試験科目が2科目しかない当時の慶應文学部の入試で山を張った英語の問題が出題されて偶然にも入学できた。当に天佑神助以外の何物も無い。

当時の受験科目は英語ともう1科目は選択で小生は世界史だった。しかも英語が200点満点、選択科目は100点満点。入学の通知を受け取って真っ先にしたことが願をかけた近くの里山にあった観音様へのお礼参りだったことを記憶している。観音様は遊び場にしていた裾花川のすぐ脇に立つ里山の旭山中腹洞窟に祀られていた。祖母が「旭山の観音様は生涯3回だけは願いを届けてくださるから。」と勧められてその気になっていた。

その観音様への細い山道には「大願成就」に名前が書かれた小さな幟旗(割り箸に半紙で作られたもの)が無数立てられていたのも事実。小生も本当は何かしなければと思いつつ、今日になってしまった。最近は観音様も山から降りて里のお堂に祀られておられるとのこと。迷信かも知れぬし、若い人が真に受けたら親御さんは困るかだろうが、嘘を書く気にはならない。理解が出来なくても信じたくなることもありうるのが世の中ではないだろうか。今のように受験指導が偏差値だけで行われていたら全く異なる人生だったと思うと、不思議な感覚に襲われる。

2024年4月22日月曜日

肥満対策

 昨日は信州の佐久で法事があり出かけた。お斎が終わったらもう時刻が3時近く。4時くらいの北陸新幹線に乗り込む時、夕飯を何処で食うか心配したら、同行者が「もう今夜は要らぬでしょう。」とのこと。それでも結局一人になってから池袋でイタ飯屋で軽く食事してから帰宅。1日3回食事を取らないと何となく落ち着かないのだ。しかし洋服を着替える時にやっと気づいた。久しぶりに着た式服がまるきり窮屈になっている。要するにこの歳で太り過ぎに見舞われている。

若い時から少し肥満気味で、一時は意識して改善に努めたが、独居するようになって食事を3回ずつ几帳面に摂ってきた。運動らしいものは殆どやめて今はただ歩くだけ。最近歩数計で見る限り、相当歩いたつもりでも消費カロリーは精々300kcal。これに基礎代謝を加えても年寄りが毎日2000kcal以上を食うのは考えものだ。そこで今日から食事制限を思い立ち、1日2食にしようと思っている。

いつまで実行できるか危ういが、兎に角今日はそうしたい。既に昼を抜いているので、多分実現第1歩にはなるだろう。昼買い物から帰宅して改めて思った。総じて若い人は細身だが、お年寄りは小生のように肥満してる人が多い。お金を使って健康を害してる可能性が大いにあるだろう。時間が沢山あるだけに、つい座り込んでパソコンにしがみつく時間が長くなる。特にネット囲碁がいけないが、半ば依存症の気味があってなかなかやめられない。食事を1食抜けばお金と時間が一緒に節約できる。いつまで続くか知らぬが頑張ってみたい。

2024年4月20日土曜日

もっと笑顔を

 早いもので新年度がスタートして3週間過ぎた。学校も会社も新年生を迎えての行事も一段落し、新しい授業や仕事が始まって活気が漲っていい頃合いだ。しかし世界のあちこちで戦争が続いている影響だろうが、街なかもなにかパットしない暗い雰囲気だ。行きつけの店の多くが単独客が多いせいかも知れぬ。街を歩いていればどう見ても上司と部下が連れ立って歩くのをよく見かける。彼らの姿がなんとなく暗く見えるのが気になる。

そんなことを思いながら昨日の夕方、パン食堂でパンを食っていたら、向かい合わせのカウンターに座った白人男性、金髪に近かったので最初女性かと思ったが、髪の毛を綺麗に七三に分けた色白で細身の男性だった。年齢も不詳だが、左腕の手首に近いところに入れ墨があったし、首に大きなヘッドホンを巻き付けていたから少し貧乏なミュージシャンのような芸人かもしれない。小生と大差ない盆を持って座るとき、対面にいた小生に投げかけた満面の笑顔が非常に印象的。これが西洋流のエチケットなのかも知れぬが、日本人には難しい芸当だと思う。

回り道をしてしまったが、サラリーマンの初任給は近年稀に見る高額になったと報道は言うが、何処の飯屋であろうと少し高めのレストランでも、勤め人風情の客同士、或いは店員と話をする個人客でも余り景気の良さそうな話し声は聞こえてこない。30数年ぶりに株価が4万円を突破して、年内には4万5千円までは行くだろうなんて話もあっったが、果たして行くだろうか?むしろ20数年ぶりの円安250円なんて心配する声まで聞こえてくるし、円安で儲かるのは輸出で稼ぐ自動車屋さんくらいで、庶民は物価高に抵抗の術が無いのが実態。

岸田首相は6月か7月には景気の好循環が現れると仰るが、なんで春先でなく中途半端な時期を指すのか全然意味が分からなかった。むしろ公共料金の料金改定や、若い人たちにすれば、年金制度の改悪で保険料納入が5年も延長されるなんてことは悪い冗談かと思うに違いない。年寄りが白けてはいけないが、白けと言えば昨日本屋で、店員さんに本を探してもらい、受け取った本をパラパラと読んで、結局謝って戻してもらった。数週間前朝日新聞の書評(売れてる本)にも上がり、今月の文藝春秋でも佐藤優氏が態々作者と対談までして推薦してる話題の「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」麻布競馬場〈著〉。嘗ての植木等やドリフターズの志村けんの亜流のつもりかも知れぬが、売れる理由が全く理解でない。

若い人に白けは不要。結果がどうであろうと、真剣に生きてもらいたい。

*明日1日出掛けてしまいますので、ブログは休みます。悪しからず。